CounterPoint SA−4.8台目修理記録
Conrad Johnson MV−125SA−4.3台目SA−4.4台目SA−4.5台目SA−4.6台目、ユーザー。 
同時修理SA−4. 7台目、2025/1/25.持込、   /.完成 
A. 修理前の状況
  • 個人売買で購入。
    又、SA−4. 2台手に入れました。
    熊本県のエ***で修理済み、と言う事でしたが、1台は確かにランプはグリーンになるのですがジーと言うかキーンと言うか凄い雑音出ます。
    もう一台は問題ありません。
    熊本県のエ***で治した、と言うけど何時治したのか不明。
    何処をどう治したのかも不明。
    修理に出す前も音が出てたそうだし(心配だから念の為出したと言ってた)10数万円もかかった!!?
    と言うけど僕に言わせれば2個で10数万円なら大して治していないのではと、思う。
    その後問題なく動いてたと、言ってた。
    なので何年前に修理したか、不明です。



B. 原因
  • プロテクト回路不動。
    ドライブ基板故障。
    メーターセレクターSW不動。
    各部経年劣化。

C. 修理状況

U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定、別ファイルが開きます。
V. TubeTester HickokTV−2B/Uによる購入真空管測定、別ファイルが開きます。

D. 使用部品
  • フイルムコンデンサ−               31個。
    電解コンデンサ−                 32個。
    タイト製金メッキMT7ピンソケット        2個。
    タイト製金メッキMT9ピンソケット        1個。
    タイト製銀メッキ・コンパクトロン12ピンソケット  8個。
    タイト製6LF6プレートキャップ           8個。
    半固定VR                      4個。
    抵抗                         8個。
    RCA端子 WBT−0201       1組(定価24,600円で工賃込み)。
    SP接続端子 WBT−0730PL   1組(定価71,000円で工賃込み)。
    OP-AMPソケッ+ICソケット          5個。
    リレー                     1個。
    ECC83MG     1本。

E. 調整・測定

G. 修理費  0,000円  
  「オーバーホール修理」
                       3台目からの、お馴染みさん価格。
                       「但し、真空管は別途」

S. CounterPoint SA−4 の仕様(カタログ・マニアルより)

Y. ユーザー宅の設置状況


A. 修理前の状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る。 使用電圧表示無。
A15. 点検中 後から見る。SP接続端子。
A17. 点検中 後から見る。入力RCA端子。
A18. 点検中 後左から見る
A19. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る。
A31. 点検中 上蓋を取り、上から見る。
A41. 点検中 終段6LF6のIp V3=40mA、下記以外他もほぼ同じ。 メーターカバの左右両側にヒビが発生。
A42. 点検中 終段6LF6のIp V2=505mA。VRは右一杯。
A51.点検中 前段真空管。 CounterPointの印字あり。
A61. 点検中 排気フアンを上部設置する場合。
  • 1.終段6LF6の真上が良い。
    2.風向きは、吸い出しとする、よってAMPの上方向は15cm以上空ける。
    3.上蓋がアルミ製で薄く弱いので、L字棒で裏から補強する。
    4.フアンの左側、フアンの手前のガラリは、前の2〜4列ぐらいを残して、塞ぎます。
    5.AMPの後ガラリは、下の1〜2列ぐらいを残して、塞ぎます。
    6.温度制御をする場合、サーミスターは終段6LF6の近くに設置する。
    7.使用するフアンは12〜14Cmで厚み35mmで低速が良い、写真は12Cmで厚み25mm。
    8.安全の為、フアンガードは取り付ける事。

A62. 点検中 推薦する排気フアン設置。上から見る。
A63. 点検中 120mm×120mm排気フアンの比較。やはり真ん中の35mm厚が1番良い。
A64. 点検中 推薦する排気フアン設置2。上から見る。
A65. 点検中 排気フアン比較。
A62. 点検中 排気フアンを後設置する場合。
  • 1.4本の6LF6をカバーする、2個並べるのも良い。
    2.風向きは、吸い出しとする、よってAMPの後方向は15cm以上空ける。
    3.上蓋のガラリは、前の2〜4列ぐらいを残して、塞ぎます。
    4.フアンの左右ガラリは、塞ぎます。
    5.温度制御をする場合、サーミスターは終段6LF6の近くに設置する。
    6.使用するフアンは12〜14Cmで厚み35mmで低速が良い、写真は12Cmで厚み25mm。
    7.安全の為、フアンガードは取り付ける事。

C. 修理状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 基板を取り外したシャシ。
C2. 修理(清掃)後 基板を取り外したシャシ。
C11. 修理前 終段6LF6基板。
C12. 修理中 終段6LF6基板。6LF6ソケット交換時、銅箔はく離。
C13. 修理中 12終段6LF6基板。14ピンICソケット交換。
C14. 修理中 終段6LF6基板。 12ピンソケット比較。
C15. 修理中 終段6LF6基板。 交換部品を取り外す。 
C16. 修理中 終段6LF6基板。 洗浄後6LF6真空管ソケットの内側部分にコート液を塗布。
C17. 修理中 終段6LF6基板。 真空管ソケット・部品を取付け中。
                       真空管ソケットの固定(半田付け)は、ジャンク真空管(空気管)をしっかり挿入して行う。
C18. 修理後 終段6LF6基板。 フイルムコンデンサー5個、タイト製コンパクトロン12ピンソケット8個、抵抗12個、リレー1個、OP-AMPソケット1個交換。
  • 真空管の熱の発散は次の3通り。
    • 1.プレート等からの「熱放射(輻射)」....シールドは黒く塗る。
    • 2.管壁・ソケットからの「対流熱伝達」...ソケットの周りに通気口を開ける等。
    • 3.真空管足からの「熱伝導」 ........ソケットに熱伝導良い物を使う。
        熱伝導はベークライト製=0.23w/m・k <テフロン製=0.25w/m・k <ステアタイト製=2.5w/m・k の順です。
C19. 完成終段6LF6基板。  洗浄後、コートを塗布。
C21. 修理前 終段6LF6基板裏。
C22. 修理中 終段6LF6基板裏。6LF6ソケットは交換されている。
C23. 修理中 終段6LF6基板裏。6LF6ソケットは交換されている。
C24. 修理中 終段6LF6基板裏。交換部品を取り外す。
C25. 修理(半田補正)後 終段6LF6基板裏。
C26. 完成終段6LF6基板裏。  洗浄後、コートを塗布。
C27. 修理中 終段6LF6基板。6LF6のプレートキャップ。
C28. 修理中 終段6LF6基板。6LF6のプレートキャップ。半田が無!
C29. 修理中 終段6LF6基板。6LF6プレートキャップはジャンク真空管(空気管)で慣らす。
C2A. 修理(交換)後 終段6LF6基板。 6LF6のプレートキャップをステヤタイト製に交換。
C2B. 修理中 基板の修理には半田吸取器も吸取り穴径の異なるのが必要、左=1mm、右=1.6mm。
C31. 修理前 入力・ドライブ基板。
C32. 修理中 入力・ドライブ基板。MT9ピン、7ピン真空管ソケット交換。
C33. 修理中 入力・ドライブ基板。OP−AMPソケット交換。
C34. 修理中 入力・ドライブ基板。交換部品を取り外す。
C35. 修理中 入力・ドライブ基板。 洗浄後MT9ピン、7ピン真空管ソケットの内側部分にコート液を塗布。
C36. 修理中 入力・ドライブ基板。 真空管ソケット・部品を取付け中。
                       真空管ソケットの固定(半田付け)は、ジャンク真空管をしっかり挿入して行う。
C37. 修理後 入力・ドライブ基板。 OP−AMPソケット1個、タイト製金メッキ・MT7ピンソケット2個、タイト製金メッキ・MT9ピンソケット1個、電解コンデンサー7個、フイルムコンデンサー8個、半固定VR2個、OP-AMP1個交換。
C38. 修理後 入力・ドライブ基板。  洗浄後、コートを塗布、OP−AMP1個交換。
C41. 修理前 入力・ドライブ基板裏。
C42. 修理中 入力・ドライブ基板裏。交換部品を取り外す。
C43. 修理(半田補正)後 入力・ドライブ基板裏。
C44. 完成入力・ドライブ基板裏  洗浄後、コートを塗布。
C51. 修理前 電源基板。
C52. 修理中 電源基板。OP−AMPソケット交換。
C53. 修理中 電源基板。交換部品を取り外す。
C54. 修理中 電源基板。 洗浄後OP−AMPソケットンの内側部分にコート液を塗布。
C55. 修理後 電源基板。OP−AMP1個、定電圧IC2個、ソケット3個、電解コンデンサー18個、半固定VR1個交換。
C56. 完成電源基板。  洗浄後、コートを塗布。
C61. 修理前 電源基板裏。
C62. 修理中 電源基板裏。スルホールを半田補正したが、未使用ピンまで行い、効果薄い!
C63. 修理中 電源基板裏。交換部品を取り外す。
C64. 修理(半田補正)後 電源基板裏。フイルムコンデンサー7個追加。
C65. 完成電源基板裏。  洗浄後、コートを塗布。
C71. 修理前 入力RCA端子。
C72. 修理(交換)後 入力RCA端子。WBT−0201使用。
C81. 修理前 SP接続端子。
C82.修理(交換)後 SP接続端子。WBT−0730PL 使用。
C91.修理前 電源ブロック電解コンデンサー。
C92.修理後 電源ブロック電解コンデンサー。 フイルムコンデンサー3個追加。
CA1. 修理中 6LF6電流測定選択SW。 パネルとツマミの間にクションを入れる。
CB1. 交換部品。
CB2. 交換部品2。
CB3. 交換部品3。
CC1. 修理前 上から見る
CC2. 修理後 上から見る
E. 調整・測定。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   中側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。    左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
測定条件、6LF6を2本新品と交換。
使用終段「6LF6」バイアス電流値。
6LF6−1本目=30mA
6LF6−2本目=60mA
6LF6−3本目=30mA
6LF6−4本目=30mA
6LF6−5本目=20mA
6LF6−6本目=40mA
6LF6−7本目=40mA
6LF6−8本目=40mA
E1. 50Hz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.250%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E2. 100Hz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.232%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E3. 500Hz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.237歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E4. 1kHz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.257%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E5. 5kHz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.466%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E6. 10kHz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.653%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E7. 20kHz入力、SP出力電圧23.5V=69W出力、 0.959%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E8. 出力真空管「6LF6」の真上で、24V高速フアンが全回転で吸出クーリング。
Y. ユーザー宅への設置状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 全体。
S. CounterPoint SA−4 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 管球式モノラルパワーアンプ SA−4
出力 140W(8Ω)
280W(16Ω)
周波数帯域幅 0.1Hz〜50kHz
歪率 0.1%以下(最大出力時)
0.02%(20W出力時)
使用真空管 ECC83
6LF6 x8
6FS5 x2
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 200W(通常使用時)、700W(実行出力時)
外形寸法 幅480x高さ170x奥行480mm
重量 26kg
その他 ブループリント基盤..後期型
グレイ基盤..前期型。
価格 ¥1,000,000(1台、1984年発売)
¥900,000(1台、年代不明)
                    sa-4_8
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