CounterPoint SA−4.9台目修理記録
Conrad Johnson MV−125SA−4.3台目SA−4.4台目SA−4.5台目SA−4.6台目SA−4.7台目SA−4.8台目ユーザー。 
同時修理SA−4. 10台目、2025/2/4.到着   2/13.完成 
A. 修理前の状況
  • オークションで落札購入
  • 出品者コメント商品説明
    状態
    • 動作テスト中に片側(9台目製造番号10418)の本体からバチンという大きなノイズが出ました。
      原因は不明です。
      その後音は出ていますが正常に動作しているかはわかりません。
      オーバーホールを前提でご検討ください。
      ジャンクとして出品します。
  • 付属品他
    • 本体のみです。
      佐川急便160サイズ2個口で発送します。
      ノークレームノーリターンにてお取引願います。


B. 原因
  • 終段6LF6 4本目がエミ減でグロー放電する。


C. 修理状況

U. TubeTester HickokTV−2B/Uによる付属真空管測定、別ファイルが開きます。
D. 使用部品
  • RCA端子 WBT−0201       1組(定価24,600円で工賃込み)。
    SP接続端子 WBT−0730PL   1組(定価71,000円で工賃込み)。
    6LF6                   1本、ユーザー手持ちより。
    フイルムコンデンサー         3個。

E. 調整・測定

G. 修理費  150,000円  
  「SP接続端子、RCA端子交換、点検測定」
                     3台目からの、お馴染みさん価格。
                     「但し、真空管は別途」

S. CounterPoint SA−4 の仕様(カタログ・マニアルより)

Y. ユーザー宅の設置状況


A. 修理前の状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る。 使用電圧表示100V。
A15. 点検中 後から見る。SP接続端子。
A17. 点検中 後から見る。入力RCA端子。
A18. 点検中 後左から見る
A19. 点検中 上から見る
A21. 点検中 下前から見る
A22. 点検中 下前左から見る
A23. 点検中 下後から見る
A24. 点検中 下後右から見る
A25. 点検中 下から見る。
A31. 点検中 上蓋を取り、上から見る。
A32. 点検中 上蓋、真空管を取り、上から見る。
A41. 点検中 終段6LF6黄色マーク4本=熱の為、キャップの接着材が劣化してプレートキャップが抜けない。 うかつに抜くとプレート引き出し線が切れる。
A51.点検中 終段真空管6LF6。左から1本目、2本目、、、、、8本目。4本目がエミ減でグロー放電する。
A52.点検中 前段真空管。
A61. 点検中 排気フアンを上部設置する場合。
  • 1.終段6LF6の真上が良い。
    2.風向きは、吸い出しとする、よってAMPの上方向は15cm以上空ける。
    3.上蓋がアルミ製で薄く弱いので、L字棒で裏から補強する。
    4.フアンの左側、フアンの手前のガラリは、前の2〜4列ぐらいを残して、塞ぎます。
    5.AMPの後ガラリは、下の1〜2列ぐらいを残して、塞ぎます。
    6.温度制御をする場合、サーミスターは終段6LF6の近くに設置する。
    7.使用するフアンは12〜14Cmで厚み35mmで低速が良い、写真は12Cmで厚み25mm。
    8.安全の為、フアンガードは取り付ける事。

A62. 点検中 推薦する排気フアン設置。上から見る。
A63. 点検中 120mm×120mm排気フアンの比較。やはり真ん中の35mm厚が1番良い。
A64. 点検中 推薦する排気フアン設置2。上から見る。
A65. 点検中 排気フアン比較。
A62. 点検中 排気フアンを後設置する場合。
  • 1.4本の6LF6をカバーする、2個並べるのも良い。
    2.風向きは、吸い出しとする、よってAMPの後方向は15cm以上空ける。
    3.上蓋のガラリは、前の2〜4列ぐらいを残して、塞ぎます。
    4.フアンの左右ガラリは、塞ぎます。
    5.温度制御をする場合、サーミスターは終段6LF6の近くに設置する。
    6.使用するフアンは12〜14Cmで厚み35mmで低速が良い、写真は12Cmで厚み25mm。
    7.安全の為、フアンガードは取り付ける事。

C. 修理状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C1. 修理中 基板を取り外したシャシ。
C11. 修理前 終段6LF6基板。。6LF6ソケット8個、電解コンデンサー5個交換されている。
C12. 修理中 終段6LF6基板。配線を噛む。
C21. 修理中 終段6LF6基板裏。6LF6ソケットは交換されている。
C31. 修理前 入力・ドライブ基板。MT9ピン、7ピン真空管ソケット2個、電解コンデンサー7個交換されている。
C41. 修理前 入力・ドライブ基板裏。
C51. 修理前 電源基板。電解コンデンサー15個交換されている。
C61. 修理前 電源基板裏。
C71. 修理前 入力RCA端子。
C72. 修理(交換)後 入力RCA端子。WBT−0201使用。
C81. 修理前 SP接続端子。
C82.修理(交換)後 SP接続端子。WBT−0730PL 使用。
C91.修理前 電源ブロック電解コンデンサー。
C92.修理後 電源ブロック電解コンデンサー。 フイルムコンデンサー3個追加。
CA1. 修理中 6LF6電流測定選択SW。 パネルとツマミの間にクションを入れる。
CA2. 修理中 電源SW。 パネルとツマミの間にクションを入れる。
CB1. 交換部品。SA−4. 10台目 と一緒。
CC1. 修理前 上から見る
CC2. 修理後 上から見る
E. 調整・測定。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   中側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。    左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
測定条件、6LF6を2本新品と交換。
使用終段「6LF6」バイアス電流値。
6LF6−1本目=100mA
6LF6−2本目=90mA
6LF6−3本目=70mA
6LF6−4本目=100mA
6LF6−5本目=100mA
6LF6−6本目=100mA
6LF6−7本目=70mA
6LF6−8本目=70mA
4本目6LF6カソード電流。
6本目6LF6カソード電流。
E1. 50Hz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.191%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E2. 100Hz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.178%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E3. 500Hz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.164歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E4. 1kHz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.172%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E5. 5kHz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.0810%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E6. 10kHz入力、SP出力電圧30V=112.5W出力、 0.114%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E7. 20kHz入力、SP出力電圧23.5V=69W出力、 0.645%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E8. 出力真空管「6LF6」の真上で、24V高速フアンが全回転で吸出クーリング。
Y. ユーザー宅への設置状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 全体。
S. CounterPoint SA−4 の仕様(マニアル・カタログより) 
型式 管球式モノラルパワーアンプ SA−4
出力 140W(8Ω)
280W(16Ω)
周波数帯域幅 0.1Hz〜50kHz
歪率 0.1%以下(最大出力時)
0.02%(20W出力時)
使用真空管 ECC83
6LF6 x8
6FS5 x2
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 200W(通常使用時)、700W(実行出力時)
外形寸法 幅480x高さ170x奥行480mm
重量 26kg
その他 ブループリント基盤..後期型
グレイ基盤..前期型。
価格 ¥1,000,000(1台、1984年発売)
¥900,000(1台、年代不明)
                    sa-4_919
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